放課後等デイサービスは2か所以上併用できる?|利用日数・料金・手続きを解説
「今の放課後等デイサービスに通いながら、別の事業所も利用できるの?」
「2か所利用すると、料金も2倍になる?」
「今の事業所を辞めずに、違う活動も経験させてみたい」
放課後等デイサービスを利用していると、このような疑問を持つことがあるかもしれません。
実は、放課後等デイサービスは、2か所以上の事業所を併用することができます。
ただし、利用できる日数や料金、必要な手続きには、いくつか確認しておきたいことがあります。
この記事では、放課後等デイサービスを併用する仕組みから、メリットや注意点、2か所目の選び方まで、岡山市で放課後等デイサービスを運営する立場から解説します。
1. 放課後等デイサービスは2か所以上併用できる?
放課後等デイサービスは、2か所以上の事業所を併用できます。
例えば、月曜日と水曜日はA事業所、金曜日はB事業所というように、曜日を分けて利用することが可能です。
現在利用している事業所を辞めなければ、別の事業所を利用できないというわけではありません。
どんな理由で併用するの?
併用を考える理由は、ご家庭によってさまざまです。
例えば、次のような場合が考えられます。
- 今の事業所に、希望する曜日の空きがない
- 別の種類の活動も経験してみたい
- 異なる子どもたちや職員と関わる機会を増やしたい
- お子さんに合った過ごし方の選択肢を広げたい
ただし、併用すれば必ずよい効果が得られるわけではありません。
新しい環境が負担になるお子さんもいれば、今の事業所で十分に安心して過ごせているお子さんもいます。
大切なのは、事業所の数を増やすことではなく、お子さんにとって必要な経験や支援を考えることです。
まずは、併用すると利用日数や料金がどうなるのか、制度の仕組みから確認していきましょう。
2. 併用すると利用日数はどうなる?
2か所以上の放課後等デイサービスを利用する場合も、利用できる日数には決まりがあります。
利用日数は、すべての事業所を合わせて考える
放課後等デイサービスの利用日数は、市区町村が決定する「支給量」によって定められています。
支給量は、通所受給者証に記載されています。
例えば、月10日の支給決定を受けている場合、次のような利用が考えられます。
| 事業所 | 月の利用日数 |
|---|---|
| A事業所 | 6日 |
| B事業所 | 4日 |
| 合計 | 10日 |
この場合、2つの事業所を合わせて月10日利用しています。
A事業所で10日、B事業所でも10日というように、それぞれの事業所で支給量の上限まで利用できるわけではありません。
利用日数を増やしたい場合は?
例えば、現在A事業所を月10日利用していて、さらにB事業所を月4日利用したい場合。
合計14日になるため、現在の支給量が月10日であれば、そのまま追加することはできません。
利用日数を増やすには、支給量の変更について自治体に確認する必要があります。
支給量は、希望すれば必ず増えるものではなく、お子さんやご家庭の状況、サービスの必要性などを踏まえて判断されます。
岡山市で利用している場合は、岡山市の担当窓口に確認しましょう。
同じ日に2か所利用することはできる?
「午前中はA事業所、午後はB事業所」というように、同じ日に2か所利用することを考える方もいるかもしれません。
しかし、放課後等デイサービスでは、同じ日に複数の事業所でサービス費用を公費請求することはできません。
そのため、2か所以上を併用する場合は、基本的に利用する日を分けて予定を組むことになります。
例えば、月曜日と水曜日はA事業所、金曜日はB事業所という利用方法です。
具体的な利用予定については、それぞれの事業所と確認しておきましょう。
3. 併用すると利用料金は高くなる?
「2か所利用すると、料金も2倍になるの?」
併用を考えるとき、気になることの一つが利用料金ではないでしょうか。
結論からいうと、2か所利用したからといって、自己負担の月額上限が2倍になるわけではありません。
ただし、利用回数や実費負担によって、実際の支払額が増える場合はあります。
放課後等デイサービスには月額負担上限がある
放課後等デイサービスでは、原則としてサービス費用の1割を利用者が負担します。
ただし、世帯の所得状況などに応じて、1か月の負担上限額が定められています。
| 世帯の区分 | 月額負担上限 |
|---|---|
| 生活保護受給世帯 | 0円 |
| 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
| 市町村民税課税世帯(所得割28万円未満) | 4,600円 |
| 上記以外の世帯 | 37,200円 |
※実際の所得区分や負担上限額は、受給者証などで確認してください。
2か所利用しても、月額負担上限は共通
例えば、月額負担上限が4,600円の家庭で、ある月の自己負担額が次のようになったとします。
| 事業所 | 上限適用前の自己負担額 |
|---|---|
| A事業所 | 3,500円 |
| B事業所 | 2,500円 |
| 合計 | 6,000円 |
この場合、対象となる自己負担額の合計は6,000円ですが、月額負担上限が4,600円なので、原則として実際の負担は合計4,600円までとなります。
A事業所とB事業所で、それぞれ4,600円ずつ負担するわけではありません。
一方、利用者負担額の合計が月額上限に達していない場合は、利用回数が増えることで支払額が増えることがあります。
「月額上限が2倍にならない」ことと、「利用料金が変わらない」ことは別なのです。
複数事業所を利用する場合の上限額管理
複数の事業所を利用する場合には、「利用者負担上限額管理」という仕組みがあります。
これは、それぞれの事業所で発生した利用者負担額を確認し、合計額が月額負担上限を超えないように調整するためのものです。
必要に応じて、上限額管理を担当する事業所を決め、事業所間で利用者負担額を調整します。
岡山市では、「利用者負担上限額管理依頼(変更)届出書」という書類が用意されています。
併用を始める際には、上限額管理が必要かどうか、どの事業所が担当するか、届出が必要かどうかを確認しておきましょう。
おやつ代や行事費は別にかかる
ここで注意したいのが、月額負担上限の対象となるのは、制度上のサービス利用者負担だということです。
例えば、次のような費用は別途必要になる場合があります。
- おやつ代
- 昼食代
- 外出活動での入場料や交通費
- その他、事前に説明される実費
これらは原則として月額負担上限に含まれません。
そのため、サービス利用者負担が月額上限に達していても、実際の支払総額はそれを超えることがあります。
併用を検討するときには、それぞれの事業所で必要な実費についても確認しておきましょう。
4. 2か所目を利用するには、どんな手続きが必要?
すでに放課後等デイサービスを利用している場合、2か所目の利用を始めるにはどうすればよいのでしょうか。
一般的な流れを紹介します。
① 2か所目の事業所に問い合わせる
まずは、気になる事業所に問い合わせてみましょう。
現在ほかの事業所を利用していることを伝えたうえで、希望する曜日の空き状況や送迎の対応、見学の可否などを確認します。
この段階で、今の事業所を退所する必要はありません。
② 相談支援専門員がいる場合は、併用の希望を伝える
相談支援専門員がついている場合は、2か所目の利用を検討していることを伝えましょう。
相談支援専門員は、お子さんやご家庭の状況を踏まえて、障害児支援利用計画の作成や見直しなどを行います。
併用する目的や、各事業所に期待する支援を整理することもできます。
なお、保護者自身で気になる事業所を探し、見学してから相談することもできます。
③ セルフプランの場合は、自治体に確認する
相談支援専門員がついておらず、セルフプランで利用している家庭もあるでしょう。
その場合も、2か所目の事業所を探し、直接問い合わせることができます。
ただし、事業所の追加に伴って、計画の変更や書類の提出などが必要になるかどうかは、自治体に確認してください。
岡山市では、セルフプランや障害児相談支援に関する情報を公開しています。
④ 必要に応じて支給量や利用計画を調整する
2か所目の利用を始めるにあたって、現在の支給量の範囲内で利用できるかを確認します。
利用日数を増やしたい場合は、支給量の変更について自治体に確認する必要があります。
また、利用計画の見直しなどが必要になる場合もあります。
現在の受給者証の内容を確認しながら、必要な手続きを進めましょう。
⑤ 契約して、利用予定や料金を確認する
利用する事業所が決まったら、契約を結びます。
その際には、利用する曜日や送迎方法、実費負担、上限額管理などについて確認しましょう。
利用日が重ならないようにすることや、支給量を超えないようにすることも大切です。
手続きの詳細は、ご家庭の状況によって異なります。不明な点があれば、自治体や利用する事業所に確認してください。
5. 放課後等デイサービスを併用するメリットと注意点
放課後等デイサービスの併用には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
また、どんなことに気をつければよいのでしょうか。
メリット① 利用する曜日の選択肢が増える
今の事業所に希望する曜日の空きがない場合、別の事業所を組み合わせることで利用できる曜日が増える可能性があります。
例えば、A事業所を月曜日と水曜日に利用していて、金曜日はB事業所を利用するという形です。
ただし、支給量の範囲内で利用する必要があることは変わりません。
メリット② 異なる活動や人間関係を経験できる
事業所によって、活動内容や支援の特徴は異なります。
例えば、運動を中心とした活動を行う事業所もあれば、工作やゲームなどを取り入れる事業所もあります。
異なる事業所を利用することで、経験できる活動や関わる人の幅が広がる可能性があります。
ただし、活動の種類が多いほどよいというわけではありません。
大切なのは、お子さんにとって必要な経験や支援につながるかどうかです。
注意点① 新しい環境が負担になることもある
事業所が変われば、職員や利用する子どもたち、活動の進め方なども変わります。
初めての場所が苦手なお子さんや、決まった予定で過ごすことに安心感があるお子さんにとっては、通う場所が増えることが負担になるかもしれません。
また、学校が終わった後に活動するため、利用日数が増えることで疲れがたまる場合もあります。
併用を始めるときには、お子さんの気持ちや疲れやすさを確認しながら、無理のない利用予定を考えましょう。
注意点② 事業所間での情報共有が大切になる
複数の事業所を利用する場合、それぞれの事業所が、お子さんに必要な支援や配慮を理解していることが大切です。
例えば、苦手な刺激や、気持ちが不安定になったときに落ち着きやすい関わり方などです。
一方で、2つの事業所がすべて同じ活動や支援方法を行う必要はありません。
それぞれの特徴を生かしながら、共通して大切にしたいことを整理するとよいでしょう。
情報共有の際には、本人や保護者の意向、個人情報の取り扱いにも配慮する必要があります。
併用すること自体が目的にならないように
併用にはメリットがありますが、必ずしもすべてのお子さんに適しているわけではありません。
今の事業所で安心して過ごせていて、必要な支援も受けられているのであれば、無理に事業所を増やす必要はありません。
反対に、今の利用だけでは満たしにくい希望がある場合には、別の事業所を組み合わせることが選択肢になります。
お子さんにとって、どのような経験や支援が必要なのかを考えることが大切です。
6. 2か所目の放課後等デイサービスを選ぶポイント
では、実際に2か所目の事業所を探す場合、どのような点を基準に選べばよいのでしょうか。
すでに事業所を利用している場合には、今の経験をもとに考えることができます。
① 今の事業所で満たせていることを整理する
まずは、現在利用している事業所について振り返ってみましょう。
例えば、次のようなことです。
- お子さんが安心して通えているか
- 楽しみにしている活動があるか
- 職員やほかの子どもとの関係はどうか
- 必要な支援や配慮を受けられているか
- 希望する曜日に利用できているか
大切なのは、今の事業所のよいところも含めて考えることです。
例えば、今の事業所では安心して過ごせているけれど、もう少しほかの子どもと関わる機会がほしいという場合。
あるいは、活動内容には満足しているけれど、希望する曜日に空きがないという場合。
この2つでは、2か所目に求めるものが違います。
「今の事業所のよさを残しながら、何を加えたいか」という視点で考えてみましょう。
② 活動内容だけでなく、支援の特徴を比較する
事業所を比較するときには、活動の種類だけでなく、その活動を通じてどのような支援を行っているかにも注目してみましょう。
例えば、ボードゲームでは、順番を待つ、自分の考えを伝える、相手と相談するといった経験ができます。
運動を使った活動でも、ルールを守る、相手と協力する、自分の気持ちを調整するといった力を育てることがあります。
活動が違っても、支援の目的には共通する部分があるのです。
そのため、見学では「どんな活動をしていますか?」だけでなく、「その活動を通じて、どのような力を育てようとしていますか?」と聞いてみるのもよいでしょう。
③ お子さん自身の気持ちを確認する
保護者から見ると、2か所目に通うことでさまざまな経験ができそうだと感じるかもしれません。
でも、実際に通うのはお子さん自身です。
新しい事業所に興味を持っているか、不安を感じていないかなど、本人の気持ちも大切にしましょう。
見学では、職員の説明だけでなく、お子さんの反応も確認してみてください。
ただし、初めての場所では緊張してしまい、その場では気持ちをうまく表現できないこともあります。
見学中の様子だけで判断せず、帰宅後にどう感じたかを聞くなど、時間をかけて考えることも大切です。
④ 無理なく通い続けられるか確認する
2か所目の事業所が気に入ったとしても、実際に通い続けられるかどうかは別の問題です。
利用曜日や送迎方法、帰宅時間などを確認し、現在の生活リズムと無理なく組み合わせられるか考えましょう。
また、欠席や予定変更の連絡方法、事業所間での情報共有についても確認しておくと安心です。
「利用できるか」だけでなく、「無理なく続けられるか」という視点が大切です。
今の事業所と違うことだけで選ばない
2か所目を探すときには、今の事業所との違いに注目しやすくなります。
でも、違いが大きければ大きいほどよいわけではありません。
活動内容が似ていても、安心して関われる人が増えることには意味があるかもしれません。
反対に、活動内容が大きく違っていても、お子さんが負担に感じているのであれば、併用が適しているとは限りません。
2つの事業所を組み合わせることで、お子さんにとってどのような過ごし方が実現できるのかを考えてみましょう。
なお、岡山市で放課後等デイサービスを探す具体的な方法については、別の記事でも紹介しています。
「岡山市で放課後等デイサービスを探すには?|事業所の探し方・見学・利用手続き」
※公開時に、上記の記事タイトルへ内部リンクを設定してください。
7. 岡山市中区で2か所目の放デイをお探しの方へ
最後に、私たちが岡山市中区で運営している「りゅうそう放課後ラボ」についてご紹介します。
ボードゲームや工作を通じて、さまざまな経験ができる場所
りゅうそう放課後ラボは、岡山市中区乙多見にある放課後等デイサービスです。
小学生から高校生までのお子さんを対象に、ボードゲームや工作などの活動を通じて、一人ひとりの成長を支援しています。
私たちが大切にしているのは、子どもたちが安心して過ごせること、そして自分の考えを伝えたり、ほかの人と関わったりする経験を積めることです。
例えば、ボードゲームには、順番を待つ、ルールを理解する、相手の考えを聞く、自分の意見を伝えるといった場面があります。
また、勝ったときや負けたときの気持ちを経験したり、相手と相談しながら進めたりすることもあります。
こうした活動の中で、職員がお子さんの様子に合わせて関わり、必要な支援を行っています。
今の事業所と組み合わせることも選択肢の一つ
例えば、現在利用している事業所では運動を中心に活動していて、別の場所ではボードゲームや工作なども経験してみたいという場合。
あるいは、今の事業所には安心して通えているけれど、別の曜日にも利用したいという場合。
そうしたときに、りゅうそう放課後ラボが2か所目の候補になるかもしれません。
もちろん、活動内容が違うからといって、必ず併用した方がよいわけではありません。
お子さん自身が興味を持てそうか、新しい環境でも安心して過ごせそうか、無理のない利用予定を組めるか。
そうしたことを考えながら、利用を検討していただければと思います。
送迎対象の地域と利用時間
りゅうそう放課後ラボでは、次の4つの小学校区を送迎対象としています。
- 幡多学区
- 財田学区
- 高島学区
- 竜之口学区
ただし、送迎経路や利用曜日などによっては、対象地域内でも対応できない場合があります。
送迎をご希望の場合は、通っている学校やお住まいの地域、希望する曜日をお知らせください。
利用時間は、平日は放課後から18時まで、祝日や学校の長期休暇中は10時から17時までです。
平日は学校へのお迎え、利用後はご自宅への送りを行っています。祝日や長期休暇中は、朝のお迎えと利用後の送りを行っています。
具体的な送迎時刻については、利用状況に応じてご案内します。
2か所目を検討している方も、見学できます
りゅうそう放課後ラボでは、現在ほかの放課後等デイサービスを利用している方の見学も受け付けています。
見学では、施設や活動内容をご紹介するほか、お子さんにボードゲームなどを体験していただくこともできます。
その間、保護者の方には、普段どのような支援を行っているのか、職員がどのように関わっているのかをご説明します。
「今の事業所と組み合わせて利用できそうか」
「子どもが興味を持てる活動があるか」
「希望する曜日や送迎に対応できそうか」
そんなことを確認する機会として、見学をご活用ください。
まだ併用するか決めていない段階でも、お問い合わせいただけます。
お子さんにとって、どのような過ごし方が合っているのか。
その選択肢の一つとして、りゅうそう放課後ラボを知っていただければ幸いです。
りゅうそう放課後ラボへの見学・お問い合わせ
お子さんに合った放課後の過ごし方を、一緒に考えませんか?
見学のご希望や利用についてのご質問は、フォームまたはお電話でお問い合わせいただけます。
フォームでのお問い合わせ
お子さんの学校・学年、好きな遊び、困りごと、送迎の希望などを事前に伝えられます。
電話で説明する内容を、自分のペースで整理して入力したい方におすすめです。
お電話でのお問い合わせ
「うちの子も利用できる?」「送迎は対応できる?」など、まずは簡単に質問したい方や、直接話を聞きたい方はこちら。
電話対応時間 平日10:00~18:00、祝日・長期休暇10:00~17:00
ラボについて詳しく知りたい方へ
活動内容や支援の特徴、利用の流れをまとめたご案内ページもご覧ください。
りゅうそう放課後ラボってどんなところ?|岡山市中区の放課後等デイサービス
送迎は幡多・財田・高島・竜之口学区を対象に、曜日や送迎経路などを踏まえて個別に調整しています。
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