放課後等デイサービスと学童保育の違いは?|対象・料金・活動内容を比較

「放課後等デイサービスと学童保育って、何が違うの?」

「発達障害のある子どもは、学童保育より放課後等デイサービスの方がいいの?」

「両方を利用することはできるの?」

子どもの放課後の過ごし方を考えるとき、こうした疑問を持つ保護者の方もいるかもしれません。

放課後等デイサービスと学童保育は、どちらも子どもが放課後や学校休業日に過ごせる場所です。しかし、制度の目的や対象者、利用条件、料金の仕組みには違いがあります。

この記事では、両者の違いを比較しながら、お子さんに合った場所を選ぶためのポイントを解説します。

1. 放課後等デイサービスと学童保育は何が違う?

最も大きな違いは、制度の目的と対象となる子どもです。

放課後等デイサービスは、学校に通う障害のある子どもに対して、発達や生活に必要な支援を提供する障害児通所支援です。

一方、学童保育は、正式には「放課後児童クラブ」などと呼ばれ、保護者が仕事などで昼間家庭にいない小学生に、遊びと生活の場を提供して健やかな成長を支える事業です。

まずは、主な違いを比較してみましょう。

放課後等デイサービスと学童保育の比較表

比較項目放課後等デイサービス学童保育
主な目的発達や生活に必要な支援を行う遊びと生活の場を提供し、健やかな成長を支える
対象原則として、学校に通う障害のある子ども保護者が就労などで昼間家庭にいない小学生
年齢原則として小学生から高校生の年代小学生
保護者の就労就労は利用条件ではない原則として就労などの理由が必要
利用手続き自治体の支給決定と通所受給者証が必要自治体や施設の申込手続きが必要
料金原則1割負担。月額負担上限あり自治体や施設によって異なる
活動遊び、生活支援、発達支援など遊び、生活、宿題、行事など
支援の仕組み個別支援計画に基づく支援子どもの状況に応じた育成支援

※一般的な制度の比較です。具体的な利用条件や活動内容は、自治体や施設によって異なります。

放課後等デイサービスの役割

放課後等デイサービスでは、本人や保護者の希望、発達の状況、日常生活での困りごとなどを踏まえて、個別支援計画を作成します。

例えば、自分の気持ちを伝えること、ほかの人との関わり方を経験すること、日常生活に必要な力を身につけることなどを支援します。

ただし、活動内容は事業所によって異なります。運動を中心とする事業所もあれば、工作やボードゲームなどを取り入れている事業所もあります。

学童保育の役割

学童保育では、子どもたちが友達と遊んだり、宿題をしたり、おやつを食べたりしながら過ごします。

子どもの自主性や社会性を育むこと、基本的な生活習慣を身につけることなども大切な役割です。

そのため、学童保育は単に子どもを預かるだけの場所ではありません。

どちらも子どもの成長を支える場所ですが、放課後等デイサービスには、障害のある子どもの個々のニーズに応じて支援を組み立てるという特徴があります。

2. 利用できる子どもや利用条件はどう違う?

両者では、障害の有無、保護者の就労状況、対象年齢などの条件が異なります。

① 放課後等デイサービスを利用できる子ども

放課後等デイサービスは、原則として、学校に通う障害のある子どもを対象としています。

主に小学生から高校生までの年代が対象で、利用するには、お住まいの市区町村で申請し、支給決定を受ける必要があります。

支給決定後は、交付された通所受給者証をもとに、事業所と契約して利用します。

なお、障害者手帳は必ずしも必要ではありません。医師の診断書や意見書などによって支援の必要性が確認される場合もあります。

必要な書類や判断方法については、自治体に確認しましょう。

② 学童保育を利用できる子ども

学童保育は、保護者が仕事などで昼間家庭にいない小学生を対象としています。

就労のほか、病気や介護などの事情が利用条件に含まれる場合もありますが、具体的な基準は自治体や施設によって異なります。

また、学童保育は小学生を対象とするため、原則として中学生や高校生は利用できません。

③ 発達障害や知的障害があっても学童保育を利用できる?

発達障害や知的障害などがあることだけを理由に、学童保育の対象から外れるわけではありません。

学童保育でも、障害のある子どもの受け入れや、状況に応じた配慮が行われています。

ただし、施設の環境や職員体制によって、対応できる内容は異なります。

集団で過ごすことに不安がある場合や、日常生活で特別な配慮が必要な場合には、事前に施設へ伝え、どのような対応が可能か確認するとよいでしょう。

④ 保護者が働いていなくても放課後等デイサービスを利用できる?

放課後等デイサービスは、保護者の就労を利用条件とするサービスではありません。

そのため、保護者が働いていない場合でも、自治体から支給決定を受ければ利用できます。

この点は、保護者が昼間家庭にいないことを基本的な利用条件とする学童保育との大きな違いです。

⑤ 中学生・高校生も利用できる?

放課後等デイサービスは、原則として18歳までの就学している障害のある子どもを対象としており、中学生や高校生も利用できます。

また、一定の要件を満たす場合には、20歳に達するまで継続利用が認められることもあります。

ただし、事業所によって受け入れている年齢層や活動内容は異なるため、実際にどのような年代の子どもが通っているかも確認するとよいでしょう。

3. 料金や利用日数はどう違う?

放課後等デイサービスと学童保育では、料金の決まり方や利用日数の仕組みも異なります。

① 放課後等デイサービスの利用料金

放課後等デイサービスの利用者負担は、原則としてサービス費用の1割です。

ただし、世帯の所得に応じて、1か月あたりの負担上限額が設けられています。

世帯の区分月額負担上限額
生活保護受給世帯0円
市町村民税非課税世帯0円
市町村民税課税世帯(所得割28万円未満)4,600円
上記以外の世帯37,200円

※放課後等デイサービスなどの通所支援における一般的な負担上限額です。実際の区分は世帯の課税状況などに基づいて判定されます。

例えば、月額負担上限額が4,600円の世帯では、対象となるサービスの利用者負担は、原則として月4,600円までとなります。

ただし、4,600円を毎月必ず支払うわけではありません。

利用回数が少なく、1割負担の合計が上限額に達しなければ、実際の負担額はそれより少なくなります。

また、おやつ代や外出時の実費などは、月額負担上限額の対象外です。

② 学童保育の利用料金

学童保育の料金は、自治体や施設によって異なります。

月額の利用料に加えて、おやつ代、延長利用料、長期休暇中の追加料金などが必要になる場合もあります。

また、家庭の所得状況などに応じた減免制度が設けられていることもあります。

そのため、料金を比較するときには、基本の利用料だけでなく、追加費用も含めて確認するとよいでしょう。

③ 利用できる日数の違い

放課後等デイサービスでは、自治体が支給決定した利用日数の範囲内でサービスを利用します。

例えば、月10日までの支給決定を受けている場合には、その範囲内で事業所と利用日を調整します。

支給決定された日数を必ず利用しなければならないわけではなく、週1回から利用することも考えられます。

一方、学童保育では、施設ごとに定められた利用条件や開所日などに基づいて利用します。

利用できる曜日や長期休暇中の取り扱いは、施設に確認する必要があります。

④ 利用時間や送迎も確認しよう

料金や日数に加えて、利用できる時間や送迎の有無も重要です。

放課後等デイサービスでは送迎を行っている事業所もありますが、すべての事業所が対応しているわけではありません。

学童保育についても、学校からの移動方法や帰宅方法、保護者のお迎えが必要な時間などを確認しておきましょう。

家庭の生活に無理なく組み込めるかどうかも、利用先を選ぶうえで大切なポイントです。

4. 活動内容や子どもへの関わり方はどう違う?

実は、活動内容だけを見ると、両者には共通する部分もあります。

例えば、どちらでもボードゲームや工作をしたり、友達と遊んだり、おやつを食べたりすることがあります。

そのため、活動の種類だけでなく、どのような目的で活動を行い、職員がどのように関わっているかに注目することが大切です。

① 学童保育では、遊びと生活を通じて成長を支える

学童保育では、子どもたちが安心して生活し、遊びを通じて成長できるよう支援します。

子ども自身が遊びを選んだり、友達と相談したり、生活の中で役割を担ったりすることもあります。

職員は安全や生活を支えながら、一人ひとりの発達段階や状況を踏まえて関わります。

② 放課後等デイサービスでは、個別支援計画に基づいて支援する

放課後等デイサービスでは、本人や保護者の希望、発達の状況、日常生活での困りごとなどを踏まえて個別支援計画を作成します。

例えば、次のような支援が考えられます。

  • 自分の気持ちや希望を伝えるための支援
  • ほかの人との関わり方を経験するための支援
  • 日常生活に必要な習慣や力を身につけるための支援
  • 気持ちの切り替えや行動の調整を助ける支援
  • 本人の興味や得意なことを生かした活動

すべての子どもに同じ目標を設定するのではなく、それぞれの状況に応じて支援を考えることが特徴です。

③ 同じボードゲームでも、支援の目的が異なることがある

例えば、子どもたちがボードゲームをしている場面を考えてみましょう。

学童保育では、子どもが自分で遊びを選び、友達と楽しみながら人間関係を育むことなどが大切にされます。

一方、放課後等デイサービスでは、個別支援計画に基づく支援の機会として活動を活用することがあります。

例えば、自分の希望を伝えることが難しいお子さんであれば、遊びたいゲームを選び、周囲に伝える場面を支えることが考えられます。

ルールの理解が難しいお子さんであれば、説明の仕方を工夫したり、実際にやって見せたりすることもできるでしょう。

友達と意見が食い違ったときに、お互いの希望を確認し、どうするか一緒に考えることも支援の一つです。

もちろん、こうした関わりが学童保育では行われないという意味ではありません。

違いは、特定の遊びや関わり方の有無ではなく、放課後等デイサービスでは個別支援計画に基づいて支援を組み立てるという点にあります。

④ 自由に遊んだり休んだりする時間も大切

放課後等デイサービスというと、決められた課題や訓練に取り組む場所を想像するかもしれません。

しかし、遊びや余暇活動、日常生活の中での経験なども、支援の機会になります。

また、学校が終わった後には、疲れていたり、一人で落ち着いて過ごしたかったりするお子さんもいるでしょう。

本人の状態や希望を踏まえ、安心して過ごせる環境を整えることも大切です。

見学の際には、活動の内容だけでなく、子どもが活動に参加したくないときにどのように対応しているかも確認するとよいでしょう。

5. 学童保育と放課後等デイサービスは併用できる?どちらを選べばいい?

学童保育と放課後等デイサービスは、必ずしもどちらか一方だけを選ぶ必要はありません。

それぞれの利用条件を満たしていれば、両方を利用することも可能です。

① 学童保育と放課後等デイサービスは併用できる?

例えば、次のような利用方法が考えられます。

  • 月曜日と水曜日は学童保育、金曜日は放課後等デイサービスを利用する
  • 普段は学童保育を利用し、週に1回は放課後等デイサービスで発達支援を受ける
  • 子どもの状況や家庭の予定に合わせて、それぞれの利用日を調整する

ただし、実際に利用できる曜日や回数は、学童保育の利用条件、放課後等デイサービスの支給決定日数、施設の空き状況などによって異なります。

また、利用時間が重なる場合の取り扱いや、施設間の移動方法についても確認が必要です。

併用を検討する場合には、自治体やそれぞれの施設に確認しながら、無理のない利用方法を考えましょう。

② 学童保育が選択肢になる場合

例えば、次のような希望がある場合には、学童保育が選択肢になります。

  • 保護者が仕事などで不在の時間に、安心して過ごせる場所が必要
  • 学校の友達などと一緒に遊びたい
  • 放課後に自分で遊びを選びながら過ごしたい
  • 日常生活や遊びを通じて、さまざまな経験をしてほしい

障害のあるお子さんでも、学童保育で安心して過ごせる場合はあります。

③ 放課後等デイサービスが選択肢になる場合

例えば、次のような希望や必要性がある場合には、放課後等デイサービスが選択肢になります。

  • 自分の気持ちや希望を伝えることについて支援が必要
  • 友達との関わり方を経験する機会がほしい
  • 日常生活や集団活動について、個別の配慮や支援が必要
  • 本人の興味や得意なことを生かしながら成長を支えてほしい
  • 中学生や高校生になっても、放課後に安心して過ごせる場所がほしい

ただし、放課後等デイサービスであれば、どこでも同じ支援を受けられるわけではありません。

活動内容や支援方針は事業所によって異なるため、実際の様子を確認することが大切です。

④ 子ども本人の希望を大切にする

利用先を考えるときには、保護者の希望だけでなく、お子さん本人がどのように過ごしたいかも大切です。

友達と一緒に遊びたいお子さんもいれば、少人数の落ち着いた環境で過ごしたいお子さんもいるでしょう。

また、学校が終わった後には、ゆっくり休みたいと感じる日もあるかもしれません。

本人が何を楽しみにしているのか、どのような場面で困っているのか、どのような環境なら安心できるのか。

そうしたことを確認しながら、利用先を考えましょう。

⑤ 見学して、実際の過ごし方を確認しよう

ホームページやパンフレットだけでは、施設の雰囲気や職員の関わり方まではわからないこともあります。

見学の際には、次のような点を確認するとよいでしょう。

  • どのような年齢の子どもが利用しているか
  • どのような活動をしているか
  • 子どもが活動に参加したくないときにはどう対応しているか
  • 子ども同士でトラブルが起きたときにはどう対応しているか
  • 本人の特性や困りごとに、どのような配慮ができるか
  • 利用できる曜日や時間、送迎の有無はどうなっているか

可能であれば、お子さん本人も一緒に見学し、実際の雰囲気を感じられるとよいでしょう。

学童保育と放課後等デイサービスは、どちらも子どもの放課後の生活を支える場所です。

どちらが優れているかではなく、本人の希望や必要な支援、家庭の生活に合っているかという視点で選ぶことが大切です。

6. 岡山市中区で放課後等デイサービスをお探しの方へ

岡山市中区にある「りゅうそう放課後ラボ」も、放課後等デイサービスの一つです。

ボードゲームや工作などを通じた発達支援

りゅうそう放課後ラボでは、ボードゲームを中心に、工作などの活動も取り入れています。

ボードゲームには、自分の希望を伝えたり、ほかの人の考えを聞いたり、ルールを理解して順番を待ったりする場面があります。

また、勝ち負けのあるゲームでは、思いどおりにならない経験をすることもあります。

こうした活動の中で、子どもたちがそれぞれのペースで人との関わり方を経験できるよう支援しています。

本人の興味や希望、その日の様子などを大切にしながら、安心して過ごせる場所であることも重視しています。

小学生から高校生まで利用できます

りゅうそう放課後ラボでは、小学生から高校生までのお子さんを対象としています。

利用日利用時間
学校がある日放課後〜18:00
祝日・長期休暇など10:00〜17:00

学校がある日は、活動終了後にご自宅までお送りします。

祝日や長期休暇などは、午前中のお迎えにも対応しています。

ただし、送迎できる地域や曜日には制限があります。

現在、送迎の対象としているのは、幡多・財田・高島・竜之口の4学区です。

対象学区内であっても、利用希望の曜日や送迎ルートによっては対応できない場合があるため、事前にご確認ください。

見学では、お子さんも一緒に過ごせます

「放課後等デイサービスが合っているか、まだわからない」

「実際にどんな子どもたちが通っているのか見てみたい」

そんな場合には、まず見学してみることも一つの方法です。

りゅうそう放課後ラボでは、30分程度の見学を受け付けています。

保護者の方がお話をしている間、お子さんは職員やほかの子どもたちとボードゲームなどをして過ごすこともできます。

学童保育と放課後等デイサービスのどちらがよいか迷っている段階でも、実際の雰囲気を見ながら、お子さんに合った放課後の過ごし方を考えていただければと思います。

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お子さんに合った放課後の過ごし方を、一緒に考えませんか?

見学のご希望や利用についてのご質問は、フォームまたはお電話でお問い合わせいただけます。

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お子さんの学校・学年、好きな遊び、困りごと、送迎の希望などを事前に伝えられます。
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送迎は幡多・財田・高島・竜之口学区を対象に、曜日や送迎経路などを踏まえて個別に調整しています。

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